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まずはアクセシブルWebから

今、なぜアクセシブルwebか。
感性webでのマーケティング視点からのデザイン性だけでなく、テミルの理念でもある「限りなくすべての人々が快適に過ごせるように。」という視点から、これからはアクセシブルなwebが大前提になってきます。アクセシブルなwebだとデザインの制約ができてしまうのではなく、そこから、ユーザーの感性と発信者の意図するイメージがより近いデザインが生まれてくる、と確信しています。

ここでは、テミル代表でもあり、デザイナーでもある私、山内の経験から、なぜアクセシブルWeb+感性webが必要なのか、という経緯を簡単に書きたいと思います。

Webのデザイン 始まりから今まで

15年前。初めて「インターネット」という言葉を聞き、その1週間後には大企業のホームページを作っていました。当時はWebページの背景もグレーのみでテーブル表組みも使えませんでした。その他、いろいろ制約も多く、基本的にはテキスト中心のページが主流でした。次第にページに写真や画像が載せれるようになり、Webページは一変しました。

当時はまだ電話回線のダイヤルアップで、トップページを見るのもやっとな環境のため1ページのデータ容量なども極力減らし、広告バナーも1k単位でどう減らすかに試行錯誤が続きます。

その後ネットワークのインフラ整備も進みISDNなどが出てくると、動的なアニメーションが流行始めました。時代は「マルチメディア」が合い言葉になり、2~3年であっというまにインターネットは普及し始め、企業もどんどん自社のページを作り始めました。

数年後、国内のネット人口は650万人を超え始め、いわゆるネットバブルが到来した頃、Flashアニメーションもちょうどいいタイミングで登場し、制作・開発しやすい環境が整ってきました。また、新しいもの好きのWeb業界は、「見た目が面白ければ良い!」、「派手でかっこよければ良い!」という風潮や、他社との差別化、予算が付きやすいことなどからアニメーションを駆使したサイトが流行、一方通行的なサイトが増えていきました。

もちろんFlashアニメーションが悪いわけではなく、キャンペーンやブランドイメージを伝えるのに必要な場合もありますし、目的を考えれば便利な事は沢山あります。デザイナー、作り手としても面白く楽しい部分も多々ありましたが、そんなネットバブル時代と共に世の中にあふれた「自称:Webデザイナー」によって、Webデザインの質と地位は低下し、本来あるべきWebの役割とは違った方向にも進んでいってしまったと思っています。

その後ネットはCRMを中心とした考えが広がりました。企業は顧客データベースを元にユーザーの趣向性やサービス、問い合わせなど、ネットで全てを管理することで顧客のニーズにきめ細かく対応するようになりました。そこで得られた情報をもとに、さらに顧客の満足度を高め、いかに常連客として囲い込めるかというマーケット的要素を深めていきました。このあたりから本当の意味でのネットの重要性・必要性が高まっていったのではないでしょうか。

Webの本来の役割とあり方

Webの役割は「情報を簡単に得られる」ということです。誰もが利用でき、どのような受信環境でも同じ情報が得られ、誰もが簡単に情報も発信でき、相互のリンクが可能であることが本来の役割であると確信しています。

その事を実感したのは、実際、制作に携わったサイトを両親が苦戦しているのを見たとき、いちデザイナーとして「エゴ」を感じ、両親の隣に付いて操作方法を教えながらページを見るなんて、なんて不親切なものを作ってきたのだと痛切に感じ、反省しました。

また、激務が続き入院したときにも、リハビリの部屋でも作業療法の一環でパソコンを使った際に、周りの子供やお年寄り、リハビリ中でただでさえ手を動かしづらい人達が、小さいボタンや小さい文字、複雑な階層や内容が分かりにくいコンテンツメニューなどに手こずっていたのを見ました。

デザイナー視点から「この文字が小さく感じるのか!?」「難しい操作ではないハズ・・」「このボタンが分からないなんて・・」など、今まで気がつかなかったユーザー視点のサイトづくりがいかに重要であるかを改めて実感し、Web本来の役割を見直した瞬間でもありました。

ユーザー視点のwebとは

今までのサイト制作は、マーケティング観点からのコンテンツや階層の整理、担当者の意見と好み、デザイナーの経験とセンスなどで、とにかく早く作るというのが主流でした。その結果、使いづらいと感じた人たちや、特に高齢者のネット離れが進み、企業にとっても重要なシニア層へのメッセージは届きにくくなり、大きな機会損失を招いていると考えます。

特にこれからのシニア層、団塊の世代の方は、すでにパソコンも利用してきている年代なので、今までのような「高齢者」としてカテゴリ分けは出来ません。パソコンに十分慣れている分、ネットを利用する機会も増えると考えます。また、シニア層だけではなく、外出がしにくく、ネットから情報収集されている障碍者の方などはこれからも利用するだろうし、障碍者の社会参加が進む昨今、むしろ増えていくと考えられます。しかし、このような方々が本当に使いやすい、ネット本来の役割である「情報を簡単に得られる」サイト作りは果たしてされているのでしょうか?

私たちはまず「広くユーザーをとらえ、ユーザー視点のデザインを徹底的に考える」ことをコンセプトに、制作過程からユーザーにテスト、評価していただき、ユーザー視点でデザインのクオリティーを上げていくことが本当の意味でのアクセシブルデザインの向上であり、さらにWeb本来の役割を提供でき、それがテミルの提唱する「感性Web」であると信じ実行していきます。

2008/9/1
代表取締役 山内滋晴